今書く事ではないかもしれませんが、なんとなく気になったので、今のBBYが考える理想の鉢を考察してみました。
BBYが考える最強のポットの条件
BBYが考える最強のポットの条件は
- 通気性バツグン
- 黒いプラスチックの鉢
- 硬い
です。なぜこの3つなのか、詳細を書いていきたいと思います。
「通気性バツグン」が大事な理由
私が鉢の中で特に気にしているのは通気性です!私の愛読書、テイツザイガーの最後の章に「ストレス生理学」があります。水分欠乏や高温、低温ストレスなどメジャーな環境ストレスが名を連ねるなか、「酸素欠乏」という項目があります。水分欠乏などと肩を並べる重要なストレスであることが伺えます。この項目を読んで以来、私は「通気性厨」になりました。笑
根が「酸素欠乏」状態になると起きるよくない事は、大きく3つあります。めちゃ簡単に書きます。
1.嫌気性細菌の繁殖によるダメージ
土壌中の嫌気性細菌(呼吸するのに酸素を必要としない細菌)が活発に活動・増殖する。
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活動の結果鉄イオンや硫化水素など、植物にとって有害な物質が土壌中に蓄積する。
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根がダメージを受ける。(BBYは、これが根腐れの原因だと思っています。)
2.土壌が酸性になりすぎることによるダメージ
土壌中の酸素が少なくなると、根は「乳酸発酵」を行うようになる。(乳酸発酵で得られるエネルギー量は普段の呼吸の18分の1。)
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乳酸発酵によって土壌中に「乳酸」がたまる。
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乳酸のせいで土壌が酸性になる。
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細胞質酸性症になり、細胞が死んでいく。
3.呼吸ができなくなることによるダメージ
単純に呼吸できなくなり、根が窒息死。
どうでしょう。酸素欠乏って怖いですよね。
「黒いプラスチック鉢」が大事な理由
「通気性厨」な私が考え方を変えたサイトがあります。
パキポディウムなどのcaudexを育てていると一度は目にすることもあるかと思います。
私もサボオクさんでイノピナーツムやマカイエンセの実生を購入しています。
どちらもめちゃカッコいい仕上がりで、「いつかこんな風に育てられたらなー。」と考えたりしております。そんなサボテンオークション日本さんのブログには、長年の経験から導き出されたアドバイスがゴロゴロ。かっちょいい個体を育てている方が言っているため、説得力があります。そんなサボオクさんがよく話題にするのが「地温」の重要性。
SNSをみても、鉢を温めて発根を進めている方がたくさん。これらのことから地温を高める事は根にとって大事なのでしょう。
地温を高めるために黒いプラスチック鉢が良いと言われます。黒色は光を吸収するので、鉢の温度が上がり、結果として鉢内の温度も上昇させてくれるそうです。これが黒いプラスチック鉢が大事な理由です。
「硬い」ことが大事な理由
根が安定して成長するには鉢内の用土が動かないことが大事だと思っています。
土壌と根の密接な接触は、土壌が攪乱されると簡単に断たれてしまう。
出典:L.テイツ / E.ザイガー テイツザイガー植物生理学(2004)培風館
鉢が柔らかい場合、気をつけて持たないと土が動いてしまいます。これではせっかく接触しだした土壌と根が離ればなれになってしまい、生育が遅れてしまいそうです。
理想の鉢を求めて
持論を書きなぐってきましたが、これらの条件を満たす鉢はどんなものでしょう。
通気性最強は素焼き鉢ですが、地温が上がらない。
通気性バツグンで、プラスチック素材のスリット鉢は柔らかいので用土が動いてしまう。
私がたどり着いたのは、栽培家の方々がよく使っている鉢です。
- 価格: 450 円
- 楽天で詳細を見る
どちらもよく見る鉢なのでご存知の方も多いかもしれません。
さらに私が今目をつけているのは
「大和プラスチック ノアポット」
です。(アマゾンや楽天だとなぜか高いので、モノタロウで購入しようと思います。)
他のプラ鉢よりも鉢底の穴がたくさんあるので通気性厨の私も満足の一品、だと思います。まだ使っていないのでなんとも言えませんが、、、、、。購入したらこのブログで使用感を書いてみようと思います!
ちなみに通気性厨にたまらない鉢がありました。
これすごそう、、、、。
まとめ
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BBYの鉢の選定基準は、通気性バツグン」で「黒いプラ鉢」かつ「硬い」鉢
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栽培家の方が使っている鉢が良さげ
参考
【本】
L.テイツ / E.ザイガー テイツザイガー植物生理学(2004)培風館
【web】
ブログ版!サボテンオークション日本