BBYの観葉植物 Discussion Note

観葉植物の生育環境や、育てかたについて考えたことを載せるブログです。

Dyckia ‘Hotaka’ (ディッキア ‘ホタカ’)BBY流の育て方 & 生育記録 Vol.3

 

以前の記事はこちら

 

bambooborny.hatenablog.com

 

bambooborny.hatenablog.com

 

生育記録 (22年4月~22年9月末まで)

定点撮影をして各月の様子を撮影しました。気温、湿度も記録を取り、成長度合いと環境の相関があるかを調べられるようにしました。

管理カレンダー

生育環境をまとめるとこんな感じでした。

4/1 から 5/8 まで屋外管理。
5/9 に植え替えを行い、5/20 まで室内の植物棚で養生管理。
5/22 から屋外管理を再開させ、9月末に至ります。
※屋外管理の際、雨が続くときなどは室内(植物棚 or 無LED & 無加温)に入れて管理しました。

各管理の詳細はこちら

屋外管理

ベランダの外側に自作の棚を作り、そこで管理しています。エキスパンドメタルを敷き、通気性をあげております。2階なので、風通りは良いかと。

屋外管理で使用している植物棚。

外側につけているので、日当たりも良好。季節にもよりますが、5~17時の間は直射日光が当たります。

 

屋内管理(室内の植物棚)

我が家の植物棚の風景。Dyckia ‘Hotaka’ は右側にいます。

メタルラックに植物用 LED やファンなどをつけて、そこで管理しています。

 

2022年3月のようす。
3月にかなり傷ついてしまいましたが、これからどうなるのか。
4月末
4月の詳細

4月といえど、最低気温が 10 ℃を下回る日が多かったです。雨が降った日などは屋内(無加温&無LED)で管理しました。

2022年4月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理している日。

2022年4月の日照時間と1日の合計降水量

〜その他の屋内(無LED & 無加温)環境情報〜
【使用LEDライト】 窓から入る木漏れ日
【ライトとの距離】 -
【PPFD 値(推定)】 -
【光照射時間】-
【その他】-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


さて、屋外管理を再開したわけですが、成長度合いは低いです。葉の伸長は鋸歯1つ程度。直射日光に当てたからか、葉の端が赤くなってきました。

5月末
5月の環境詳細

GW中は天気の良い日が多かったです。最低気温が10℃を下回る日が少なくなりました。5/9 に植え替えをして、21日までは養生管理の意味で室内管理をしました。22日から一日中陽の当たる場所に移動しました。直射日光に当てる分、室内に取り込む時は LED の光を当てず、休ませることにしました。

2022年5月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理している日。

2022年5月の日照時間と1日の合計降水量


〜その他の屋内(無LED & 無加温)環境情報〜
【使用LEDライト】 窓から入る木漏れ日
【ライトとの距離】 -
【PPFD 値(推定)】 -
【光照射時間】-
【その他】-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

5/9 に植え替えをしました。

植えかえ直後のようす。

 

植えかえ情報

【使用鉢】 DA鉢 4号 (容量 0.55 L)
【用 土】
赤玉小粒=72 ml
赤玉細粒=72 ml
日向小粒=72 ml
日向細粒=72 ml
ミリオンA=72 ml
かるーい培養土=180ml
合計=530ml

【その他】根はいじらずに鉢増しするように植えかえ

植え替え後も「養生管理」を継続させました。

 

5/9 に植え替えてから 20 日経過して、ぐんぐん成長しているように見えます。葉は鋸歯 3 つ分ほど伸長しました。ただ、新たにできた鋸歯が小さいのが気になります。なんとなく葉色も悪いですね。

6月末
6月の環境詳細

22年の梅雨はとても短かったです。6/6 に梅雨入りし、6/27 に明けました。記録的な短さでした。6月も 5月と同様に管理しました。

6月の環境。日付が水色の日に水やり、もしくは雨ざらし。緑色の網掛けは室内管理している日。

6月の日照時間と1日の合計降水量
〜〜〜その他の屋内環境情報〜〜〜
【使用LEDライト】 窓から入る木漏れ日
【ライトとの距離】 -
【PPFD 値(推定)】 -
【光照射時間】-
【水やり方法】-
【その他】-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

葉は成長していますが、相変わらず鋸歯が小さいです。葉色も悪く、古い葉の先端が赤くなっています。もしかしたら、根張りが十分ではないのかもしれません。

7月末
7月の環境詳細

中旬まで雨の日が多かったです。戻り梅雨というやつですかねー。20日以降はゴリゴリに晴れました。

7月の環境。日付が水色の日に水やり、もしくは雨ざらし。緑色の網掛けは室内管理している日。

7月の日照時間と1日の合計降水量

〜〜〜その他の屋内環境情報〜〜〜
【使用LEDライト】 EnFun LED 120W つまみを 10 にセット
【ライトとの距離】高さ 50 cm、中心から 2 ~5 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】約 1500 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【水やり方法】用土表面が乾いたら、鉢底から水が出るまで灌水
【その他】卓上扇風機で送風
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

一気に成長し始めました。新しくできた葉は今までのものとは違い、全体的にトリコームが載っています。古い葉の先端は相変わらず赤く、少し谷折り気味になっています。

8月末
8月の環境詳細

この月も屋外管理。8月は晴れの日が多買ったです。8/17 ~ 20 は旅行に行っていたため、晴れていましたが、室内で管理しました。

8月の環境。日付が水色の日に水やり、もしくは雨ざらし。緑色の網掛けは室内管理している日。

8月の日照時間と1日の合計降水量
〜〜〜その他の屋内環境情報〜〜〜
【使用LEDライト】 EnFun LED 120W つまみを 10 にセット
【ライトとの距離】高さ 50 cm、中心から 2 ~5 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】約 1500 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【水やり方法】用土表面が乾いたら、鉢底から水が出るまで灌水
【その他】卓上扇風機で送風
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

めちゃめちゃ成長しました。新しくできた葉の幅は広く、長さ短く、締まった感じです。明らかに新たな段階に入ったようです。

9月末
9月の環境詳細

8 月と比較して曇りが多く、中旬以降は秋雨的なやつ。

9月の環境。日付が水色の日に水やり、もしくは雨ざらし。緑色の網掛けは室内管理している日。

9月の日照時間と1日の合計降水量
〜〜〜その他の屋内環境情報〜〜〜
【使用LEDライト】 EnFun LED 120W つまみを 10 にセット
【ライトとの距離】高さ 50 cm、中心から 2 ~5 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】約 1500 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【水やり方法】用土表面が乾いたら、鉢底から水が出るまで灌水
【その他】卓上扇風機で送風
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この月もガンガン成長しました。そして、ついに古い葉が枯れ始めました。この月は水やり前に写真を撮ったので、赤くなってしまっています。

振り返り

成長を振り返るとこんな感じでした。

左:2022年4月末  右:2022年9月末

こう並べてみると、だいぶ顔つきが変わりましたねー。子株の収穫 & 植え替えが功を奏したのかもしれません。短く幅広な葉を展開するようになり、全体にトリコームが載るようになりました。

さらに傷ついた葉はほとんどわからなくなりました。調子が良い時のディッキアは成長量が凄まじいですね。

 

22年4月 ~ 9月のようすまとめ

6月末と7月末あたりから、展開した葉のようすが変わっています。

そして、9月に古い葉が枯れ始めました。
昨年は耐えられていたはずの日差しですが、なぜ今年は耐えられなかったのでしょうか?以下に思いつく限りの可能性を書いてみます。

  1. 去年よりも日差しが強かったのか?
    →新たに作成した植物棚で管理したので、日差しを浴びている時間は長かった。ただ、日差しの強度に大きな差はないはず。
  2. 植え替え後の日差しでダメージを受けていたものが9月になって現れた?
  3. 水やり頻度が去年よりも少なかった?
    →去年は腰水だったので、確かに少なかったかもしれない。ただ植え替え後の用土は保水性をかなり高めてあるので、個人的にはトントンだと思っている。
  4. 葉数に対して根の張りが十分ではなかったため、古い葉への養分提供を後回しにした?
  5. そもそも旧世代の葉は成長とともに枯れていくもの?

5月末では葉先が赤くなっているので、この時に葉焼けした可能性が高そうです。つまり上記の可能性で言えば②になるのでしょうか。

そもそも、昨年は8 ~ 9月の日差しに耐えているので、5月の日差しで葉焼けするのは奇妙です。となると④の可能性も高そうです。養分というよりか、日差しから守るなんらかの物質を積極的に新しい葉へ送っていそう。

まあ、外に出すタイミングを間違えたってことですかね。根の充実具合は温度などでも変わってくると思うので、見極めが難しいっすね。何か見た目の変化があればいいんですが。そのうち他ディッキアの生育記録と照らし合わせながら検討してみたいと思います。