BBYの観葉植物 Discussion Note

観葉植物の生育環境や、育てかたについて考えたことを載せるブログです。

Dyckia ‘Red Wing’ (ディッキア ‘レッド ウィング’)BBYの育て方 & 生育記録 Vol. 1

Dyckia ‘Red Wing’ について

Otto bromeliad 作出のハイブリッドです。BCR 未登録品種であるため、系譜は不明です。

特徴

‘Little Wing’ 同様、名前に「Wing 」の付く、いわゆる「Wing シリーズ」です。

成長しても大きくならないのは ‘Little Wing’ と一緒です。

‘Little Wing’ 同様、直径約 10 cm です。

名前に「Red」が付きますが、葉色は基本的に緑でツヤ葉です。ただ、所々赤くなるところがあります。そのための Red なのでしょう。

葉に所々赤い模様が見える。

 

葉の縁にトリコームが載り、白く縁取られていてカッコイイ。Dyckia ‘Z’ GOK’ みたいな感じ。鋸歯と葉の境界がくっきりしているのも美しい。

鋸歯と葉のフチにはトリコームがびっしり。

 

‘Little Wing’ よりも鋸歯は小さいですが、コントラストがはっきり分かれるので、存在感あります。

パキッとした表現でステキです。

 

生育記録 (22年4月~22年9月末まで)

定点撮影をして各月の様子を撮影しました。気温、湿度も記録を取り、成長度合いと環境の相関があるかを調べられるようにしました。

お迎え初日のようす。22年4月20日撮影。

 

管理カレンダー

生育環境をまとめるとこんな感じでした。

22年4月20日にお迎え。 AMATERAS LED 反射板無しで管理。
4/28 から2時まで日の当たる場所で管理。
5/22 から終日、陽のあたる場所で管理。
※屋外管理の際、雨が続くときなどは室内(植物棚 or 無LED & 無加温)に入れて管理しました。

各管理の詳細はこちら

屋外管理

ベランダの外側に自作の棚を作り、そこで管理しています。エキスパンドメタルを敷き、通気性をあげております。2階なので、風通りは良いかと。

屋外管理で使用している植物棚。

外側につけているので、日当たりも良好。季節にもよりますが、5~17時の間は直射日光が当たります。

 

屋内管理(室内の植物棚)

我が家の植物棚の風景。Dyckia ‘Red Wing’ は中央奥にいます。

 

 

屋内環境(無LED & 無加温)

部屋が散らかっている時の写真しかないので、載せられませんが、部屋の隅に置いています。

〜〜〜その他の屋内環境情報〜〜〜
【使用LEDライト】 窓から入る木漏れ日
【ライトとの距離】 -
【PPFD 値(推定)】 -
【光照射時間】-
【水やり方法】-
【その他】-
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4月末
4月の詳細

4/20 に我が家に来てから1週間は室内で管理。その後、4/28から屋外で管理しました。

2022年4月の環境。日付が水色の日に水やり、もしくは雨ざらし。緑色の網掛けは室内管理している日。

2022年4月の日照時間と1日の合計降水量

〜〜〜その他の屋内環境情報〜〜〜
【使用LEDライト】AMATERAS LED 20W (反射板なし)
【ライトとの距離】高さ 40 cm、中心から 2 ~5 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】約 100 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【水やり方法】用土表面が乾いたら、鉢底から水が出るまで灌水
【その他】卓上扇風機で送風
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実は22日に一度外に出しましたが、中心点付近が赤くなってしまったので、その日のうちに室内に戻しました。

その後、満を辞して28日から再び屋外で管理しました。

ほんの少し成長しました。10日間でもある程度成長しますね。

5月末
5月の環境詳細

GW中は天気の良い日が多かったです。最低気温が10℃を下回る日が少なくなりました。5/1 ~ 21 は 14時頃まで日の当たる場所で管理しました。22日から一日中陽の当たる場所に移動しました。直射日光に当てる分、室内に取り込む時は LED の光を当てず、休ませることにしました。

2022年5月の環境。日付が水色の日に水やり。

2022年5月の日照時間と1日の合計降水量

〜〜〜その他の屋内環境情報〜〜〜
【使用LEDライト】 窓から入る木漏れ日
【ライトとの距離】 -
【PPFD 値(推定)】 -
【光照射時間】-
【水やり方法】-
【その他】-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

鋸歯が3つ分ほど成長しました。新たにできた鋸歯はそこまで大きくないですね。

6月末
6月の環境詳細

22年の梅雨はとても短かったです。6/6 に梅雨入りし、6/27 に明けました。記録的な短さでした。6月も 5月と同様に管理しました。

6月の環境。日付が水色の日に水やり、もしくは雨ざらし。緑色の網掛けは室内管理している日。

6月の日照時間と1日の合計降水量
〜〜〜その他の屋内環境情報〜〜〜
【使用LEDライト】 窓から入る木漏れ日
【ライトとの距離】 -
【PPFD 値(推定)】 -
【光照射時間】-
【水やり方法】-
【その他】-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

中心点付近の赤みは無くなり、葉が白くフチ取られる ‘Red Wing’ 本来の特徴が出てきました。

7月末
7月の環境詳細

中旬まで雨の日が多かったです。戻り梅雨というやつですかねー。20日以降はゴリゴリに晴れました。

7月の環境。日付が水色の日に水やり、もしくは雨ざらし。緑色の網掛けは室内管理している日。

7月の日照時間と1日の合計降水量

〜〜〜その他の屋内環境情報〜〜〜
【使用LEDライト】 EnFun LED 120W つまみを 10 にセット
【ライトとの距離】高さ 50 cm、中心から 2 ~5 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】約 1500 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【水やり方法】用土表面が乾いたら、鉢底から水が出るまで灌水
【その他】卓上扇風機で送風
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かなりの日差しを当てたからか、大きい鋸歯が出てきました。そして特筆すべきなのは成長スピード!6月末に顔を覗かせていた 3 枚の葉が完全に展開しています。

8月末
8月の環境詳細

この月も屋外管理。8月は晴れの日が多買ったです。8/17 ~ 20 は旅行に行っていたため、晴れていましたが、室内で管理しました。

8月の環境。日付が水色の日に水やり、もしくは雨ざらし。緑色の網掛けは室内管理している日。

8月の日照時間と1日の合計降水量
〜〜〜その他の屋内環境情報〜〜〜
【使用LEDライト】 EnFun LED 120W つまみを 10 にセット
【ライトとの距離】高さ 50 cm、中心から 2 ~5 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】約 1500 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【水やり方法】用土表面が乾いたら、鉢底から水が出るまで灌水
【その他】卓上扇風機で送風
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先月以上に葉が展開し、見た目もかなり大人っぽくなりました。

9月末
9月の環境詳細

8 月と比較して曇りが多く、中旬以降は雨が多かったです。

9月の環境。日付が水色の日に水やり、もしくは雨ざらし。緑色の網掛けは室内管理している日。

9月の日照時間と1日の合計降水量
〜〜〜その他の屋内環境情報〜〜〜
【使用LEDライト】 EnFun LED 120W つまみを 10 にセット
【ライトとの距離】高さ 50 cm、中心から 2 ~5 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】約 1500 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【水やり方法】用土表面が乾いたら、鉢底から水が出るまで灌水
【その他】卓上扇風機で送風
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この月もガンガン成長しました。鋸歯の白と葉の緑から生まれるコントラストがなんとも美しい!

振り返り

成長を振り返るとこんな感じでした。

左:2022年4月20日  右:2022年9月末

22年4 ~ 9月の成長の軌跡

恐るべき成長スピード!同じ Wing シリーズの ‘Little Wing’ よりも仕上がっている感じで最近かなり気に入っています。

どうして仕上がりに差が出るのでしょうか。
なんとなく感じているのは「子株の有無」。

 9月末の段階で、
‘Little Wing’ は子株が 7 つ付いていたのに対し、
‘Red Wing’ は子株が 0 でした。

もちろん品種の差もあるため、断言はできませんが、子株が無い方がカッコよく育ってくれるのかもしれません。今後も観察を続けていこうと思います。