Agave titanota ' No. 1 ' について 第3弾です。
- Agave titanota ' No. 1 ' (アガベ チタノタ ’ナンバーワン’)について ① 〜 チタノタ? オテロイ? ' No. 1 ' の正体を探る + 「FO-076」などの用語解説〜
- Agave titanota ' No. 1 ' (アガベ チタノタ ’ナンバーワン’)について ② ~ストリートビューで探してみた & 現地の環境を考察〜
- Agave titanota ' No. 1 ' (アガベ チタノタ ’ナンバーワン’)について ③ 〜BBY 流の育て方 & 生育記録〜(本記事)
今まで書いてきた内容をもとに Agave titanota ' No. 1 ' の育て方を考察し、実際に育てた記録を記していこうと思います。
※ Agave titanota ' No. 1 ' = Agave oteroi の1個体 として考察していきます。
BBY の生育方針
先に生育方針をまとめておきます。
- 出来るだけ屋外で管理する。
- 現地の降水量は日本の半分なので、長雨にさらさないようにする。
- 昼夜の気温差を作る。→ やはり屋外で管理することが大事。
- 最低気温が 5 ℃ 付近になったら、室内に取り込む。
気温
前回の記事、紫外線が Agave をかっこよくする?っていう記事で触れてきたように、
自生地のメキシコは、最高気温 37.6 ℃、最低気温 0.9 ℃ と、かなり尖った環境です。
そのため、日本の暑さには問題なく適応してくれるはずです。
一方、日本の冬の寒さに耐えらるか、というと少し不安です。霜によってダメージを受けたというのもよく聞きます。
最低気温が 5 ℃ を下回ったら室内に取り込もうと思います。
光量
こちらも紫外線が Agave をかっこよくする?っていう記事で書いたのですが、BBY は
LEDライトのみでは、引き締まった草姿にすることができないと考えています。
植え替え直後や、小さい株を除き、完全に根を張った個体は完全無遮光の直射日光で管理する方針でいきます。
水やり
まだ Agave を育て始めて2年目の若輩者なので、水やりに関しては完全に手探り状態です。
生育記録を通して、適切な水やりを考えていけたらいいなと思っております。
お迎え(20/6/8)~21年2月までの生育記録
2020年6月8日に千葉県の binowee というお店でお迎えしました。
初めての agave で、とてつもなく溺愛してました。ペロペロ。
お迎え当時は梅雨に入りかけていたのもあり、室内管理が多かったと思います。
1ヶ月かけて、新しい葉が展開しました。
葉の中央に色の薄くなっている部分があります。この特徴からもやっぱり oteroi かなーと思います。
8月に入って梅雨が明けてからは、できる限り直射日光に当てていました。
当時管理していた場所の日照時間は 6 ~ 15 時の約 9 時間。水やりは用土表面が乾いてから 1 ~ 2 日後に鉢底から水が出るまで上げていました。
この管理を 10 月が終わるまで続行しました。その結果、、、、
だいぶ成長しましたね。映えを狙って意味不明な場所で写真を撮ってますが、気にしないでください。(^-^;
11 ~ 2 月は室内にて植物用 LED を当てて管理していました。
この時期から、
「冬は水をあまり与えないほうがいい」
という情報を鵜呑みにして、かなり水やり頻度を下げました。
これが失敗!
室内は比較的暖かく、LED の光を浴びせていたのに水を与えなかったので、めちゃめちゃ赤くなってしまいました、、、。
断水したほうがいいというのは、
「寒く植物の生命活動が鈍るときに水を与えると、腐ってしまうから」
という理由でしょう。
日光が弱まるせいで、だらしなく成長するのを避けたい、というのもあるかもしれません。
ともかく、環境を考慮しないまま水を与えなかったのは失敗でした。
この経験は来年度に活かしたいところ。
冬も終わりかけの 2/25 から屋外で管理し始めました。最低気温がかなり上がってきたからっすね。
その管理のまま、3月を迎えます。
3 ~ 8 月の生育記録(ダイジェスト版)
ひと月ごとに記録を書いていくと長くなりすぎるので、今回は要点だけをかいつまんでいこうと思います。
この半年の写真を動画にしたので、よければ見てください。
動画にすると、あまり動きがないですねー。水やり回数が少なかったかな?
ちなみに、3月末と8月末のようすを並べるとこんな感じ。
水やり回数は、養生中の腰水や、雨ざらしにして水を与えたのも含めて 35 回。
雨による灌水は、鉢内まで水が行き渡らないことも多く、実際はかなりカラカラの状態だったかもしれません、、、。
ともかく、できる限り、屋外・無遮光で管理してきました。
5月末に植え替えを行い、
ろくな養生管理をしないまま、6月の頭に無遮光の直射日光を当てて、
葉が赤くなったことに焦って、7月からまた養生管理に戻し、
8月は、本来なら水やり回数を増やさなきゃいけないところをかなりしぼってしまった。。。
という、反省の多い半年間でした。
各月の詳細なデータは下で見ることができますので、興味のある方はご覧ください。
かなりのデータを詰め込んでるので、見なくても全く問題ないですよ(笑)
まぁ、少しでも他の方の参考になれば幸いです。o(_ _)o ペコリ
3 ~ 8 月の生育記録(詳細)
黒いボタンを押すと、その月の詳細が見られます。
3 月
4 月
5 月
6 月
7 月
8 月
まとめと感想
この半年間で、
「根・温度・光量・水やり」
のバランスを見極めることが、どれほど難しいことかっていうのをすんごく痛感しました。
でも、難しいからこそ植物は楽しいですね!!
今後は、これらのバランスを見極めることを課題に頑張ろうと思います。