Dyckia 'Sky Walker' (ディッキア ’スカイウォーカー’)の生育記録 & BBY流の育て方です。
Dyckia 'Sky Walker' について
'Sky Walker' の系譜
母親(種親・Seed Parent) 'Charlot'
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父親(花粉親・Pollen Parent) marnier-lapostollei var. estevesii
3種の原種 Dyckia によって構成されていますね。割とシンプルな系譜です。
その他特徴など
我が家の個体を中心に見た目の特徴を書いていきます。
葉の色は赤みの強い栗色です。葉の形は marnier-lapostollei var. estevesii に似ており、葉の幅が広めです。(BCRに記載されている株は、幅が細く長めの葉をつけています。株が成熟すると形態が変わっていくのかな?)
葉の縁には、トリコームに覆われた白い鋸歯が規則的に並びます。
気になるのは名前ですな。STAR WARS ファンなら名前でお迎えしたくなっちゃいます。(私は名前に惹かれて購入しました。笑 )
名前の由来を色々調べてみたのですが、よくわかりませんでした、、、。作出者はこの株からフォースを感じたのかも?
Dyckia 'Sky Walker' の生育方針
日照条件
できる限り直射日光で生育させます(サイズが小さい時や、養生中を除く)。
理由は、その美しいトリコームを載せるためです。
日照時間に関して。なるべく長い間日差しを浴びることのできる場所に置いていますが、日没後の補光はしていません。
水やり
用土に直接水を与える方法と、腰水管理を状況に応じて使い分けています。
湿度が低いときや、日差しが猛烈に強い時などは腰水管理にしています。
(真夏で溜まった水が熱くなりすぎて、根にダメージが出てしまうかと思いましたが、机の上に置くなど、地面から少し離せば問題なさそうです。)
温度
Dyckia は 30 ℃ 以上の高温でも問題ないようですが、低温には気をつけたいところです。
以前、耐えることのできる低温を調べた記事を投稿したことがありますが、
この記事では、Dyckia の耐えられる低温は、
-1 ~ -3 ℃
としています。冬は温度だけでなく、霜にも気をつけたいところです。
その他
低湿度に気をつけたいです。昨年の冬は室内の植物棚がゴリゴリの低湿度環境になってしまい、葉先がめちゃめちゃ枯れてしまいました。今年は昨年の教訓を活かし、低湿度にならないように管理していこうと思います。
(この記事にある飽差表を元に、飽差が大きくならないようにしたいものです。)
(8/10 追記。最近は飽差では無く、絶対湿度量が重要だと考えています。)
生育記録
2020年8月下旬にお迎えしたことは覚えているのですが、細かい記録をとっておりませんで、、、。
3月からの生育記録ということでご容赦願います。
抜き株(根は切られておらず、株のみ)でお迎えし、すぐに鉢に植えました。
スリット鉢に、鉢底石を敷き、
赤玉土(小粒) :日向土(小粒) :赤玉土(細粒) : 日向土(細粒) = 1 : 1 : 1 : 1
の用土に植えつけました。
3月
生育環境
【平均最高気温】22.63 ℃ (最大値 3/21 の 31.73 ℃)
【平均最低気温】9.22 ℃(最小値 3/16 の 5.28 ℃)
【月平均気温】15.87 ℃
【月平均湿度】63.07 %
月末のようす
考察
2月末まで低湿度の植物棚で管理していたためか、葉の先端が枯れまくってます。
この時までは雨に当たらないように管理(雨予報の時は室内に取り込む等)していたので、トリコームが剥がれず、ツヤ葉っぽくないですね。
4月
4月の生育環境
【平均最高気温】23.75 ℃ (最大値 4/14 の 30.33 ℃)
【平均最低気温】10.28 ℃(最小値 4/11 の 2.34 ℃)
【月平均気温】17 ℃
【月平均湿度】59.95 %
月末のようす
考察
順調に新葉が展開していますね。ただ、気になるのが下葉先端の枯れです。
写真だとわかりずらいですが、展開したばかりの葉先がすぐに枯れてしまうのです。
この症状をなんとか打破しようと、来月は水やり頻度を上げようと思ったのでした。
5月
生育環境
【平均最高気温】25.89 ℃ (最大値 5/6 の 33.27 ℃)
【平均最低気温】16.63 ℃(最小値 5/4 の 8.12 ℃)
【月平均気温】21.01 ℃
【月平均湿度】70.28 %
月末のようす
考察
葉先が枯れる現象をなんとか打破しようと水やり頻度を上げました。そして、この月から「雨ざらし」での管理にもチャレンジしました。株の上から水を与えることで葉先の枯れがなくなったらいいなと思ったからです。
しかし、結果は振るわず。写真を見ると、下葉が急激に枯れていく様がわかると思います。(泣)
トリコームもかなり剥がれました。ただ、Dyckia 'Sky walker' はツヤ葉系の Dyckia なので、そんなに気にならないですね。
しかも、鋸歯のトリコームはほとんど無事。よかったぁ。
6月
生育環境
【平均最高気温】27.69 ℃ (最大値 6/9 の 32.11 ℃)
【平均最低気温】19.08 ℃(最小値 6/1 の 15.39 ℃)
【月平均気温】23.2 ℃
【月平均湿度】73.95 %
月末のようす
考察
理論上は一番紫外線量が高い6月。しかし、めちゃイカつい感じにはなってないですね。。。。梅雨に入り、日照時間がなかなか確保できなかったからでしょう。
特に、19日以降は日照時間が1時間以下の日も多く、紫外線の恩恵をうまく受け取れなかった印象です。
めちゃイカついわけではありませんが、Sky walker は順調に成長しています。
湿度が上がってきたからか、葉先枯れる現象も食い止められています。
7月
生育環境
【平均最高気温】31.24 ℃ (最大値 7/25 の 35.12 ℃)
【平均最低気温】23.65 ℃(最小値 7/1 の 20.67 ℃)
【月平均気温】27.14 ℃
【月平均湿度】74.53 %
月末のようす
考察
先月からの葉先の枯れも考慮し、梅雨明け間近の7/12 から腰水管理に移行しました。
水の温度が上がり、根が茹ってしまわないか心配だったのですが、特に体調を崩すことはありませんでした。
結果、下葉の枯れはある程度進行しているものの、強烈な鋸歯を持つ新葉が出現しました。腰水の判断は間違ってなかったってことですね。良かったぜぃ。
7月は天候に恵まれ、紫外線量の多い日ざしを十分に確保できたからでしょうか。
8月以降は徐々に紫外線量が落ちていくので、葉の形態がどう変化するのか。
ゴリゴリの鋸歯をどうにか保っていきたいですが、紫外線量の変化に対し、どのように形態が変わっていくのかも楽しみです。
参考
【Web】
BCR Bromeliad Cultivar Register>