以前の記事でUVライトを使って植物の色がどう変わるかを実験しました。
Billbergia Beadleman にUVライトを照射し始めて1ヶ月が経ったので、経過を報告しようと思います。
↓ 以前の記事。実験内容の詳細はこちらから ↓
実験内容をざっくり振り返る
実験をざっくりと振り返ると、
って感じです。詳細については以前の記事をご覧ください。
期待する結果としては、Billbergia Beadleman が赤紫色になっている事です。
さあ、どうなった!?
結果その1 〜Billbergia 'Beadleman'〜
実験に使った Billbergia Beadleman を四方と真上から撮りました。だいたい週に2回写真を撮っていたのですが、比較しやすいように、実験開始直後と1ヶ月後の写真だけを載せてみました。
正面からの写真
左側からの写真
後ろからの写真
右側からの写真
上からの写真
UVライトとAMATERAS LED のせいでイマイチ色がわかりにくい、、、、。ですが、この時点で望んだ結果ではないことがわかります。泣
そんなに色変わってない。ざんねーん!!まあ、ぐんぐん成長してくれたが唯一の救いでしょうか。
ちなみに蛍光灯の下で写真を撮ると、こんな感じです。
ほんのり紫色が見えますねー。トライコームのバンドも1ヶ月前よりもくっきり見えるようになりました。ただ、バンドに関しては紫外線の影響かどうかはわかりませんね。
結果その2 〜他の植物にも変化が〜
室内で安静中のキムナッキーにもUVライトが当たっていたようで、ピンク色になっている部分がちらほら。
梅雨の期間中に室内に避難していた hohenbergia も葉の先端が濃いピンクになっています。(Instagramの投稿 2~3枚目)
このように、他の植物もすこーし変色していることから、UVライトが「全く効果なし!」というわけでもなさそうです。
考察 〜色づきが不十分だった理由と改善策を考える〜
色づきが不十分だった理由は
- UVBの放射照度が弱かった
- 植物体が小さかった
の2つが上げられると思います。
1. に関しては言わずもがなですな。以前の記事でも書きましたが、UVライトのUVB量は太陽と比べると10分の1程度の強さしかありません。さらに、UVBに関しては、2つの要素
- 瞬間的なUVBの強さ
- 累積のUVB量
を考える必要がありそうですねー。今回の実験ではUVライトを12時間照射していましたが、アントシアニンの蓄積はイマイチでした。ということは、瞬間的なUVBの強さがアントシアニン合成に強く関与している可能性があります。逆に考えれば、今回の結果のように、弱いUVBを長時間照射するとピンク色になるのかもしれません。
2. に関して、科学的根拠は全くありません笑。完全に私の主観なのですが、instagram に投稿されている他の方の Billbergia を見てみると、植物体が大きい方が色づきがいい気がします。外で日光を浴びている我が家の他の Billbergia たちも、ある程度のサイズを超えると色づきが良い感じがします。
改善策は
- UVライトを近づける。
- ランプシェードを作り、紫外線を集める。
- 下に金属製のアルミを敷き、紫外線を集める。
UVライトを 20 cm の距離から照射することで、放射照度は
0.08 W/m2 → 0.45 W/m2 に増加!
ボウルを敷く理由は、パラボラアンテナ的に中心部に光を集めるためです。
どれだけ効果があるかはわかりませんが、無いよりいいかなと。
元々は冬や梅雨の時期に徒長を防げたらいいなーと思って導入しました。UVランプ1灯で全ての植物を徒長防止できたらいいなと思っていたのですが、それは難しそうですね。十分にアントシアニンを蓄積させるにはどの程度のUVBが必要なのか、を調べるためにもう少し実験を継続することにします。
さあ、ここからまたどう変化するか楽しみです!