BBYの観葉植物 Discussion Note

観葉植物の生育環境や、育てかたについて考えたことを載せるブログです。

Dyckia 'HU-5 × Bill Baker' の生育記録

Dyckia 'HU-5 × Bill Baker' の生育記録です。正直にいうと、管理を失敗しまくっていますが、全てさらけ出しています。よろしくお願いします。

Dyckia 'HU-5 × Bill Baker' について

個人の趣味家さん?からネットオークションにてお迎えしたものです。

かの有名な Dyckia 'Wasabi' と同交配で、Dyckia 超初心者だった私は「将来 Wasabi  のような見た目になる」と思い込んでいました。もちろんそんなことはないんですども。

見た目的に、Dyckia marnier - lapostollei の血がかなり強いように感じます。

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お迎え当日、植え替え直後の写真。

一応系譜も載せておきます。

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'HU-5' × 'Bill Baker' の系譜

この株、実は一度、本ブログに登場しています。園芸品種についての記事ですね。

bambooborny.hatenablog.com

というわけでそれなりに思い入れのある1株。

成長記録

※詳細な生育記録は3月の途中からとなっています。定点写真は各月末に撮影しております。また、詳細は「〇月の詳細」ボタンから見ることができます。

お迎え(2020年7月23日)〜 2021年2月末まで

2020年7月23日にお迎えしました。

抜き株(根は切られておらず、株のみ)でお迎えし、特に根を切ったり、枯葉を外すことなく、すぐに鉢に植えました。スリット鉢に、鉢底石を敷き、赤玉土(小粒) :日向土(小粒) :赤玉土(細粒) : 日向土(細粒) = 1 : 1 : 1 : 1  の用土に植えつけました。

細かいことは覚えていませんが、夏は直射日光に当てて育て、冬には完全に室内で管理していました。しかし、冬管理を見事に失敗し、ボロボロの状態で3月を迎えております。

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屋内管理の様子。冬はこんな感じで管理してました。
雨の日もこんな感じで管理しています。
3月
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3月の詳細

状態がどんどん悪化しそうだったので、3月からダメ元で屋外管理に移行しました。屋外の管理場所はベランダです。田舎なので、ほぼ一日中、陽が当たります。

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屋外管理の様子。赤丸で囲んだのが Dyckia 'HU-5 × Bill Baker' 。
こちらは8月撮影のものですが、3月も同じ管理をしていました。

3月の屋外環境について。最低気温は5℃ 程度になることもあり、Dyckia にとっては良くない環境だったことでしょう。水やりに関しては、用土に直接水をかけ、鉢底から水が出るまで与えていました。

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3月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理をしている日。

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3月の日照時間と降水量

〜室内管理の情報〜

【使用LEDライト】 AMATERAS LED
【ライトとの距離】 鉢から 30 cm、中心から4 ~ 5 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】 400 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【その他】卓上扇風機で送風

4月
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4月の詳細
3月同様、屋外管理を継続しました。4月末になっても、調子が悪いのは変わらず。中心付近の葉は成長こそしていますが、、、。上に伸びている葉の先端など、枯れが進行しているように見えます。

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4月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理をしている日。

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4月の日照時間と降水量

〜室内管理の情報〜

【使用LEDライト】 AMATERAS LED
【ライトとの距離】 鉢から 30 cm、中心から4 ~ 5 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】 400 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【その他】卓上扇風機で送風

5月
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5月の詳細
屋外管理を継続しました。暖かくなってきたことと、水やりの頻度を増やしたことから、調子を上げてきた感じがします。画面右側と下側の大きな葉に関しては、葉先の枯れが進行していますが、中心付近の葉は谷折りになっておらず、葉先の枯れも止まっています。調子良さそう。

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5月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理をしている日。

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5月の日照時間と降水量

〜室内管理の情報〜

【使用LEDライト】 AMATERAS LED
【ライトとの距離】 鉢から 30 cm、中心から4 ~ 5 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】 400 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【その他】卓上扇風機で送風

6月
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6月の詳細
引き続き屋外で管理。5月と比べて、水やり頻度は減りましたが、6月も元気に成長しました。3月で成長を始めていた葉も、成長を続けています。

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6月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理をしている日。

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6月の日照時間と降水量

〜室内管理の情報〜

【使用LEDライト】 AMATERAS LED
【ライトとの距離】 鉢から 30 cm、中心から4 ~ 5 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】 400 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【その他】卓上扇風機で送風

7月
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7月の詳細
7/1 ~ 9 までは梅雨のあおりを受け、室内で管理。梅雨明けの 7/10 から、屋外管理を再開させました。そして、腰水管理に移行しました。というのも、この時期は1年でもっとも日差しの強い時期なので、強光に耐えられるよう、水の供給量を増やそうと思ったからです。

下葉の枯れは進行していますが、中心点付近の葉はぐんぐん成長しています。

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7月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理している日。

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7月の日照時間と降水量

〜室内管理の情報〜

【使用LEDライト】 EnFun LED 120 W つまみを 4 にセット
【ライトとの距離】 鉢から 40 cm、中心から2 ~ 3 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】 700 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【その他】卓上扇風機で送風

8月
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8月の詳細

7月の管理を継続させました。もう夏の日差しにもなれたかなと思い、10日から腰水管理を終了し、通常の水やりに戻しました。 ただ、他のDyckia 達が調子を崩し始めたので、31日に再び腰水管理に戻しました。

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8月31日、再び腰水管理にした様子。

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8月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理している日。

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8月の日照時間と降水量

〜室内管理の情報〜

【使用LEDライト】 EnFun LED 120 W つまみを 6 にセット
【ライトとの距離】 鉢から 40 cm、中心から2 ~ 3 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】 1000 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【その他】卓上扇風機で送風

9月
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9月の詳細
屋外の腰水管理を継続しました。個体サイズがある程度大きくなっていたからか、危惧していたダメージも見えず、順調に成長しているように見えます。

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9月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理している日。

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9月の日照時間と1日の合計降水量

〜室内管理の情報〜

【使用LEDライト】 EnFun LED 120 W つまみを 7 にセット
【ライトとの距離】 鉢から 40 cm、中心から2 ~ 3 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】 1200 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【その他】卓上扇風機で送風

10月
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10月の詳細

引き続き屋外の腰水管理。葉先の枯れが再び始まってしまいました。泣  画像下側の葉先が枯れてきています。

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10月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理している日。

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10月の日照時間と降水量

〜室内管理の情報〜

【使用LEDライト】 EnFun LED 120 W つまみを 3 にセット
【ライトとの距離】 鉢から 40 cm、中心から2 ~ 3 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】 500 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【その他】卓上扇風機で送風

11月
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11月の詳細
10月の管理を継続させました。葉先がどんどん谷折りになり、枯れていきます。泣泣 このままではまずいと思い、18日に室内管理に移行しました。

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11月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理している日。

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11月の日照時間と降水量

〜室内管理の情報〜

【使用LEDライト】 EnFun LED 120 W つまみを 3 にセット
【ライトとの距離】 鉢から 40 cm、中心から2 ~ 3 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】 500 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【その他】卓上扇風機で送風

12月
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12月の詳細
11月に引き続き、室内管理。室内の植物棚にはパネルヒーターを設置しており、20℃になるよう設定しています。ただ、室内管理に移行して1ヶ月たった後でも、葉先の枯れは収まらず。

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12月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理している日。

【使用LEDライト】 EnFun LED 120 W つまみを 2 にセット
【ライトとの距離】 鉢から 40 cm、中心から2 ~ 3 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】 350 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【その他】卓上扇風機で送風

1月
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1月の詳細

1月も植物棚で屋内管理でした。どんどん葉先が枯れていくぅ。クソン。

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1月の環境。日付が水色の日に水やり。緑色の網掛けは室内管理している日。

【使用LEDライト】 EnFun LED 120 W つまみを 2 にセット
【ライトとの距離】 鉢から 40 cm、中心から2 ~ 3 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】 350 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【その他】卓上扇風機で送風

2月
2月の詳細※そのうち更新

6日から植物棚内での場所を変更しました。LEDライトの中心から離し、ライトとの距離も離しました。ライトのつまみも1に。

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6日からの置き場。

振り返って

2020年3月末、かなり状態の悪いところから始まっていますが、成長はしていますね。成長が活発かつ順調だったのは 6 ~ 9月の4ヶ月でした。しかし結局、10月からは葉先が枯れ始めてしまいましたー。

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「葉先枯れ」の原因を考える

思いついたものを片っ端から挙げます。

  1. 水やり頻度が少ない
  2. 用土の水はけが良すぎる
  3. 鉢サイズが小さく、用土が乾燥しやすい
  4. 鉢サイズが小さく、地上部と根のバランスが合っていない
    (もし本当なら、元気な葉の枚数が限られることになる。3月時点での元気な葉の枚数は3枚。9月での元気な葉の枚数は7枚。それぞれの葉の面積が違うとはいえ、バランスが合っていないとは考えづらい?→やはり根がこじれている可能性が高い、、、のか?)
  5. 光が強すぎる
  6. 日光に含まれて、LEDに含まれない波長が何らかの影響を与えている
  7. 低温にさらされた
    (10月から葉先が枯れ出していて、10月の温度を見ると 10/24 から最低気温 5 ℃ を記録していることから)
  8. 湿度が低い(これに関しては甚だ疑問だね)

1 ~ 3 には根の成長が関わっていると推測できます。とにかく根が大事なのだということを痛感。果たして Dyckia にとってクリティカルな原因は何なのか?

今後の対策

以下の対策をしていこうと思います。

  • 水やり頻度を増やし、用土が常に湿っているようにする。
  • 春に植え替えをする。植え替えの用土には、「培養土」を混ぜ、保水性を上げる。
  • 日差しが強い 6 ~ 9 月は多少遮光する。(なんとなく30%程度がいいかな?)
  • 最低気温が 5 ℃の環境に置かないようにする。

まだまだ試行錯誤中。どんどんトライアンドエラーをしたいと思います。