Dorstenia lavrani の生育記録です。
Dorstenia lavrani との出会い
去年の7月。植物を本格的に収集し始めて2ヶ月ほど経った時でした。パキポやアガベなど、有名どころを一通り揃え終わり、何か他にもかっこいい植物いないかなーとネットサーフィンしていたときに Dorstenia lavrani を見つけました。
他の Dorstenia と違い、ぼってりしている。葉は絶妙な縮れ具合で、おまけに銀色の毛が生えている。そしてなんといっても、螺旋状に並んだ葉の脱落痕。か、か、かっこいいい。
そのとき見ていたサイトはこちら。訪れたことのある方も多いと思います。
isladelpescado.com手に入れたい、、。
そう思ってからは、某オークションサイトを1日数回チェックする日々。
1週間後くらいに出品されたのを見つけ、それを落札しました。先ほど紹介したサイトに記載されている写真のように、ぼってりとしていて、かつ、小さく可愛かったので大満足でした。
そんなこんなで入手したのですが、お迎え当時の写真がないんですぅ。ごめんなさいm(_ _)m
去年の7月は梅雨が長引いていた関係で、他の植物を徒長させたくなく、色々調べていたので、写真を撮っていなかったんだと思います。
次の項では現在に至るまでの生育過程を思い出しながら綴っていこうとおもいます。
お迎え時〜2月末までの生育記録
2020年 7月は長引いた梅雨の関係でほぼ室内のLED下で生育させていました。
8月に入り、梅雨明けと同時に外で直射日光に当てました。しかし、葉が枯れる枯れる。アントシアニンを溜めまくって真っ赤になって枯れ始めたので、すぐさま遮光率50 % の遮光ネットをかけることに。それでも調子は戻りませんでした。
仕方がないので、再びLEDライトで生育させることに。Dorstenia lavrani にとって、そこまで高い光量は必要ないようです。
9月下旬、日差しの強さも落ち着いてきた頃から、外での管理を再開しました。
まだ、経験の浅かった私は、夜の低温が心配で、出勤前に植物を外に出して、帰宅時に室内に取り込む、というのをやっていました。
そのときの Instagram の投稿。
写真右側の手前にいます。かわいい
11月中旬からは完全に室内管理に移行しました。この頃から少しずつ落葉が増え、
12月にはたくさんついていた葉は3枚ほどに。それからは灌水の頻度をかなり下げ、越冬モードに移行しました。
1~2月も越冬モードが継続し、3月に至ります。さて、3月の生育記録を書く前に、BBY が今まで色々調べてきた中で見えてきた”生育方針”をまとめようと思います。
Dorstenia 属の生育方針
灌水系は基本的に同じ生育方針です。
- できるだけ高光量で生育する
- 長日条件で生育する
- 最低気温が10℃以下になったら室内で管理する
できるだけ高光量で生育させるのは言わずもがな。後述しますが、lavrani は PPFD 値400 μmol m-2s-1 以上だと調子があまりよくありませんでした。
長日条件での生育は、基部(株元)の枝分かれを防止するため。個人的に基部の枝分かれはあまり好きじゃあないんです。
Dorstenia 属の耐寒性は5 ℃ 程度。
3月の生育環境
冬の間も幹が少し凹んできたら水やりをしてました。 3/19 に灌水してから、成長点に少し動きが出てきたので、灌水頻度を上げ始めました。
3月末時点ではこんな感じです。
【使用LEDライト】 AMATERAS LED
【ライトとの距離】 鉢から 30 cm、中心から10 cm ほどズレた所
【PPFD 値(推定)】 100 μmol m-2s-1
【光照射時間】14時間 / 日
【その他】卓上扇風機で送風
あまりタテに伸びることなく、ぼってり感をキープできていると思っています。
AMATERAS LED の真下に置いても(鉢下から 30 cm 離れた距離から照射)、葉にアントシアニンが蓄積し出します。Dostenia lavrani にとっては、400 μmol m-2s-1 でも強すぎるようです。(もちろん、波長の組成にも依るとおもいますし、植物体のサイズも影響してくると思います。)
適切な PPFD 値は400 μmol m-2s-1 以下のどこかということになりますね。
まとめ
- Dorstenia lavrani はかっこいい。
- Dorstenia lavrani にとって最適な PPFD 値は400 μmol m-2s-1 以下。
参考
isladelpescado.comいろんな植物が紹介されているサイト。見てるだけでとても楽しいですよ。